骨のないサンゴ『ソフトコーラルの生態』

前回、骨のあるサンゴ「ハードコーラル」の飼育方法をご紹介しましたが、今回は反対に、骨のないサンゴ「ソフトコーラル」をピックアップしていきます。「ハードコーラルは初心者には難しそう」って感じでしたが、そんな初心者の味方がソフトコーラルです!早速見ていきましょう!

ソフトコーラルの特徴

ソフトコーラルとは、「骨を持たないサンゴ」でサンゴ自身の肉に水を取り込んで伸び縮みします。ソフトコーラルは大きく分けて2種類が存在します。

好日性ソフトコーラル

好日性ハードコーラルと同様に、褐虫藻を体内に共生させて、光合成によって栄養を摂取します。

水面に近い浅瀬から、ある程度の深場まで幅広い範囲に生息していて、水流や水質、光量の好みはサンゴによって大きく異なります。基本的にはLPSより簡単に飼育できる種類が多く、初心者向けですが、その種類の多さからカラーバリエーションや形状の違いなどをコレクションをするマニアも存在する奥の深いサンゴでもあります。

ソフトコーラルは60cm以下の小型水槽でも飼育が可能です。温度変化にも比較的強く、小さな蛍光灯と外掛けフィルターでも飼育ができますが、状態よく育てて増殖も狙う場合は、ハードコーラル並みの設備を用意することをお勧めします。

種類

この種類には「スターポリプ」などの安価で丈夫な初心者向けのサンゴが分類されます。

・スターポリプ
・ディスクコーラル
・マメスナギンチャク
・ボタンポリプ
・イエローポリプ
・チヂミトサカ
・カワラフトサカ
・ツツウミヅタ
・ウミアザミ
・ハナヅタ
・ウミキノコ
・カリビアンバブルディスク(これは高価)

水質

基本的には水質にうるさくなく、外掛けフィルターでも飼育可能な種類が多いです。多少栄養塩があった方が調子がいい種類がほとんどで、基本的にプロテインスキマーは必要ありません。SPS並みの水質が必要なものはウミアザミの仲間くらいで、スターポリプも場合によってはSPS環境で飼育した方が調子が上がることがあります。

水温

水温は24~27℃をキープします。夏場はさすがに30℃近くになると調子を落とすので、水槽用ファンやクーラーの設置が必要です。ファンだけでは水温管理できない場合がほとんどなので、クーラーを設置できない場合は室内のエアコンの併用をお勧めします。ウミアザミの仲間はSPS同様に24~25℃に保ち、27℃以上にならないように、必ずクーラーを設置しましょう。

照明

好日性LPS同様、蛍光灯でも十分飼育が可能です。浅瀬から深場まで生息範囲が広いので、メタルハライドランプ(メタハラ)の使用も有効で、スターポリプなどはメタハラを当てた方が色がきれいに出ることが多いです。ウミアザミの仲間はSPSに準じるので、メタハラか高性能LEDを用意する必要があります。

蛍光灯で調子が上がらない場合は、多灯するか高光量のLEDを使用するようにしましょう。

陰日性ソフトコーラル

陰日性LPS同様、深場に住んでいて、光合成ではなく捕食によって栄養を得ている種類です。

水槽飼育ではSPSや陰日性LPSより難しいとされていて、陰日性LPSと同じく給餌が必要になり、水質にとてもシビアです。陰日性ソフトの方がひとつひとつのポリプが小さいため、細かい餌を与える必要があり、その分エサのロスで多く、水質が悪化しやすくなります。このような理由から、初心者向けではありません。初心者の方は好日性ソフトコーラルと間違って買ってしまわないように種類をチェックしておいた方がいいかもしれません。

種類

この種類には「トゲトサカ」などトサカ系が分類されます。好日性のチヂミトサカなどと間違えないようにしたいところです。

・トゲトサカ
・トゲナシヤギ
・イソバナ
・フトヤギ

水質

SPSや陰日性LPS同様、プロテインスキマーは必須です。光合成をしない代わりに給餌が必要で、細かい液状のエサを与えるため、非常に水が汚れやすく、ベテランでも難しいといわれるほど飼育レベルは高いです。

水温

陰日性LPSに準じます。深場に住んでいるので、必ずクーラーを設置して25℃は超えないように22~23℃に設定します。

照明

これも陰日性LPSと同じく、観賞用の蛍光灯を使用し、光を好まない場合は調子を見て点灯時間や光量を調整します。

まとめ

今回は骨のないサンゴ「ソフトコーラル」についてお話してきました。飼育が簡単な種類もあれば、すべてのサンゴの中でも一番難しいとされる種類もあり、とても奥の深いサンゴがソフトコーラルです。ただ、好日性ソフトはとても飼育しやすい種類が豊富なので、まずはスターポリプやディスクコーラルから飼育を始めてみてはいかがでしょうか?

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