海の宝石!不思議な生物 “サンゴ” の生態

水槽設備も整って生き物を迎えることができるくらいになりました。今回は近海では見ることができない「サンゴ」の生態や種類、飼育方法についてお話していきたいと思います。

サンゴの生態と種類

サンゴっていうと中国人が船で密漁していく赤いやつってイメージがある方も多いと思います。もしくは沖縄の海などで見るテーブル状のやつ。これ実はサンゴってもっとたくさんの種類が存在しています。

サンゴは動物?植物?

サンゴを写真や映像で見たことがありますか?どう見ても動きそうにないし海に生える植物って感じですよね。

ただサンゴは動物の仲間なんです。

ポリプと呼ばれる生き物の集合体で、卵を産んで増殖もします。

なかには自分で動いて移動する仲間もいたりするとても不思議で興味深い性質を持っています。

動物なのに光合成ができる?

さきほど「サンゴは動物です」と言いましたが、サンゴは動物なのに光合成ができるんです。

「サンゴは動物なのに光合成ができて、でも植物じゃない」と言われると、より一層不思議な生き物な感じがしますね。実はこれサンゴ自身が光合成をしているのではなく、サンゴの身体に住み着いた「褐虫藻」と呼ばれる藻の仲間が光合成をして、その栄養を宿主のサンゴにも与えている、というような関係になっています。

ポリプという口のような部分から直接ご飯を食べることもできますが、光合成で栄養を得る場合が多いです。

ただ、種類によっては体内に「褐虫藻」を持たず、直接餌を取り込む仲間もいます。体内に「褐虫藻」を強制させて光合成により栄養を得る種類を「好日性サンゴ」、直接口からエサを捕食する種類を「陰日性サンゴ」と呼びます。

サンゴには骨がある

「沖縄の海でサンゴが白化している」というニュースを見たことがあるでしょうか?

この「白化」というのはサンゴが死んでしまって骨だけになった状態のことを指しています。サンゴは高水温が苦手なので、地球温暖化によって海水温が上昇すると体内の「褐虫藻」が逃げ出してしまって、光合成を行えず死んでしまうことがあります。

サンゴには骨がある、とお話ししましたが、骨がない種類もあります。お肉だけで生きている状態です。骨がある種類を「ハードコーラル」、骨がない種類を「ソフトコーラル」と呼びます。

「好日性と陰日性」「ハードとソフト」の関係

ここまで「好日性サンゴ」と「陰日性サンゴ」、「ハードコーラル」と「ソフトコーラル」という種類を見てきましたが、こいつらの状態を図にするとこんな感じになります。

「好日性」にもハードとソフトがあり、「陰日性」にもハードとソフトが存在します。太陽がたくさん当たる浅瀬に住んでいるので、光合成を活発に行うハードとソフトは「好日性」、太陽が届きにくい深場に住んでいるので、捕食を活発に行うハードとソフトは「陰日性」ということですね。

まとめ

今回はざっくりとサンゴの分類を見てきました。この中から更に分けることができて奥の深いものになります。

次回からは詳しい生態や水槽での飼育についてご紹介していきます。

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